「長く身につけるものだから、しっかり選んでほしい」
工房をかねたショップには、
アクセサリーと共に、車やバイクのパーツ、写真などをディスプレイ。
それは、さながら人生の縮図のようでもある。
濃密でゆったりとした空間。ヴィンテージランプの光をうけるアクセサリー達は、ひっそりとした息遣いで、自らの主を待つ。
アイデアが浮かんだら、長く美しく使えるアクセサリーにするための条件を、知識と経験から詰めてゆく。
使用する金属の種類や地金の割合、繊細なラインと強度のバランス、湯道の場所、量産するための工程、最終的な表面の表情など、それぞれに最善の方法を選択する。
今までにない“あたらしいかたち”は、そこから誕生する。
たとえば、ターコイズ。
二次鉱物の一種で、雨によって溶け出した銅・アルミニウム・酸水素・リン塩酸等の成分が、他の鉱物に浸透することで生成される。
そうして生まれてくる天然石には
それぞれに個性があって、一つとして同じ表情がない。
“一期一会”の精神で、じっくりと石の表情を観察
対話しながら、その魅力が最大限に引き立つよう形づくってゆく。
ナンバーエイト、ビズビー、ダメール、モレンシ、ロイストン、キャリコレイク等々、60~70年代に採掘されたターコイズをストック。また、オパールやテクタイト、アンモライト、ダイナソーアゲイトといった様々な天然石を使用。
必要以上に燻してしまったり、磨きが甘いと
すぐに全体が黒ずんでしまう銀製品。
だからこそ、独自に燻し液を開発したり
念入りに磨き加工を行ったり……
より“良いもの”をつくるため
新しい技術・道具を研究し、ためし続ける。
安定した技術と根気、力と慎重さのバランス。
使い心地を大切に、手間をかけて細部まで丁寧に仕上げる。
最終仕上げの磨き加工。
他のブランドだと6工程前後のところ、TSUBURAでは13~16工程以上かけて行う。入念に磨きこむことで変色しにくくなり、長く輝き続ける。
長い時間を共に過ごすアクセサリー。
使用するうちに自然にキズついたり、変色したり……
時とともに、持ち主の個性を鏡のように映しとる。
深みを増したアクセサリーは
使うたびに愛着が湧く。いつまでも自分に似合う。
子供の頃、偶然、古いヤジリを見つけたことがあるんです。その衝撃が強くて。
天然石を収集していた祖父の影響もあって、幼い頃から石や化石に異常に興味を持っていました。少しずつ鉱石を集めて鉱物標本を揃えたり、宝石等のチラシを切り取ってスクラップにしたり。
1990年代に留学。イリノイ州フリーポートで獣医の助手をしつつ大学へ。
“Jim”って呼名はこの時つけられました。
僕の名前、一(ハジメ)を略して『お前のことをJimって呼ぶから』って。
この頃からアクセサリーに興味を持つようになり、アメリカ・ヨーロッパのものを中心にヴィンテージアクセサリーを集め始めました。また、留学生活を通してアメリカン・カルチャーを直に体験、大きな影響を受けました。
帰国後に、アクセサリーと雑貨を扱うショップで働きながらターコイズのハンティングと銀細工を開始、2001年にTSUBURA ART WORKSを立ち上げました。
住所 | 〒780-0021 高知市中秦泉寺43 パストラルKL 1F |
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交通 | 高知ICより車で約5分 |
駐車場 | 店舗前に2台スペースがございます。 |
定休日 | 火曜日・水曜日 |
営業時間 | 12:00~19:00 |
TEL・FAX | 088-873-7037 |